大きいパン

よるはこれから

発達障害の僕が「食える人」に変わった すごい仕事術 を読んで

読んだので ジャン談(podcast)で話すメモがわりにかきます。

 

発達障害の僕が「食える人」に変わった すごい仕事術

発達障害の僕が「食える人」に変わった すごい仕事術

 

 

著者は借金玉氏、発達障害の方で、ブログや寄稿した記事が最近よくバズっているな、という印象。

自分はこの本の想定読者じゃないので読む&感想を言う、紹介すること自体がどうかなと思ったけど、許してください。著者買いです。この人のものの考え方面白いなーと思っていたので。頭の中をのぞいてみたかった。ちなみに、自分がそう思ったのは「見えない通貨」の話を読んだ時のことです。

syakkin-dama.hatenablog.com

このエントリを読んで興味が沸いた人はまず買って損は無いのでは?と思います。値段の話は別にしてね。

結論から言うと、とても面白く読めた。この手の本を指して面白いというの、アレなんですけど、本当に面白かったから仕方がない。これは本の中で言っていることももちろんだけど、多分借金玉氏のユーモアというか文章のうまさが多くあって、それがとてもうまい。amazonレビューだか誰かが言っていたけど、借金玉氏は読むときの文章のテンポ?とか音の響きみたいなもので言葉選びをしているんじゃないかという話、確かにそーかも、と思った。本なのにネットの文章を読んでいるようで、その点でもおすすめ。

 

 ということで、中身。もちろん想定読者は発達障害の人なのだけれど、ちょっと日常生活を送るのが下手な人でも学べる部分は多々あります。発達障害でなくとも、人は多かれ少なかれそれらしい傾向の一つや二つ持っていると言う話だし自分もそう思うので。

えーと、ただ一つだけ、発達障害の人が読むうえで一個気を付けないといけないのは、著者も中でたぶん繰り返しているのですが、この本は発達障害を直すためのことは一切?ほとんど?書いてないです。うまく付き合っていくための本です。だから「仕事術」です。発達障害の人が困ること、普通の人が「こうすればいいじゃん(気を付ければ治せるでしょ)」というようなことを「できるかよ」と認めたうえで「力づくで解決する」手段だと思ってます。このあたり、僕は非常に好感を持っています。(なんか上から目線の言い方だな。すみません。その意図はない)
僕は以前仕事で苦しんだ経験から「人としてこうあるべき」みたいなのが大嫌いで、色んなしがらみがクソくらえだと思っているので、問題を解決できるなら、(概ね)どんな手段を用いても良いと思ってます。ちょっとめんどくさいことを金で解決する、くらいは全く何も問題ないと思っています。そういうのもあって、多分借金玉氏には共感するところがある。

 

話の腰を折りました。全部書くわけにもいかないのでいくつか自分が好きなところを。

(この手の、本のエントリを書く、podcastで話をする時にいつも困るんですが、どの程度中身について喋っていいんですかね。このくらい書くのはいいですよね?多分著者が本の中で挙げているライフハック全体の1割以下だと思うので。)

仕事でシャチハタを失くすのをどうしたらいいか?

答えはシンプル。同じシャチハタを5つ買って机の上、引き出しの中、カバンの中、必要そうなところに入れておけばいいです。

同じ理論で、ベルトを5つ買っておけば朝ベルトが無くて家から出られないことは少なくなるし、同じ靴下を10足買っておけば、靴下が片方しかなくなることは防げます。

会社での雑談や飲み会での振る舞いなんて、茶番でしょ?

そうです。著者は、発達障害者はこの「要するに、これは茶番だ」というのを読みとる能力が人よりも高いのではないかと言っています。また、茶番であることとそれが簡単であることがイコールではない。そういう話を書いています。これはわかるところがあって、就職活動をしていた時、「これは全力でデキる自分を演じる試験だな」と思った記憶があります。少しの面接でその人の深いことなんてわかるはずがないので、自分はこれだけデキるんです、これだけ就活に対し準備をしてきました、そういう自分をよく見せる嘘を付けます、茶番を演じられます、というアピールの場なんだろうな、みたいな。

「何もしない」をすること(休息)の重要性

著者は、特にうつ状態に陥いる時、心が休まっていなければ休息にならないという話をしています。そのため、いくつかリラックスするための手段を挙げているのですが、いよいよもうダメだとなった時の対処法として「外こもり」を挙げています。

これはビジネスホテルで5日くらい何もせずにダラダラするというやつです。この効能とかは、自分で本を買って続きはキミの目で確かめてくれ!!

 

あとそうえいば、あとがきを熊代亨氏が書いています。というのも話すか。ジャン談でも以前出た名前だしな。

 

本文は以上です。

 

 

ここから先は違うこと。

書籍ってやっぱいいですね、と思う。大体は無料で多くの情報を手に入れられる分ネットを信奉する人はいると思うけど、エッセンスが集約されているという意味で書籍としての価値というのはすごくあると思います。結局、その集約性?みたいなものにお金を払うのなら全然アリだな、と良く思う。

 

 

おわり。